NISAの始め方:口座開設から積立設定まで5ステップ
NISAは「金融機関を選ぶ → 口座を開く → 商品と金額を決めて積立を設定する」の流れで始めます。手続きはスマホだけで完結することが多く、必要なのは本人確認書類とマイナンバーがわかるものです。5つのステップに分けて、つまずきやすいポイントと一緒に説明します。
NISAを始める前に知っておきたいこと
NISAは、投資で得た利益に税金がかからない国の制度です。ふつうの口座では利益に約20%(20.315%)の税金がかかりますが、NISA口座の中で生まれた利益にはかかりません。
始める前に、次の3つだけ押さえておきましょう。
- 口座を開けるのは1人1つの金融機関だけ。どこで開くかが大切です
- 18歳以上で、日本に住んでいる人が対象です
- 元本割れすることがあります。NISAは「税金がかからない」制度で、「損をしない」制度ではありません
制度のくわしい仕組みは10分でわかるNISAにまとめています。
ステップ1:金融機関を選ぶ
NISA口座は、証券会社・銀行・郵便局などで開けます。大きなちがいは買える商品の種類です。
| 証券会社(特にネット証券) | 銀行・郵便局 | |
|---|---|---|
| 投資信託 | 買える(本数が多い傾向) | 買える |
| 株式・ETF | 買える | 買えない |
| 相談のしやすさ | ネットが中心 | 窓口で相談しやすい |
株やETFも買いたい、選べる投資信託が多いほうがいい、という人は証券会社が向いています。くわしい比べ方は証券会社の選び方で解説しています。
ポイント NISA口座はあとから別の金融機関に変更することもできますが、手続きに時間がかかり、年の途中では変えられない場合もあります。最初によく比べておくのがおすすめです。
ステップ2:口座開設を申し込む
多くの金融機関では、証券総合口座とNISA口座を同時に申し込めます。スマホやパソコンから申し込めるところが多く、用意するものは次のとおりです。
- 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカードなど
- マイナンバーがわかるもの:マイナンバーカード、または通知カードなど(記載内容が現在と同じ場合)
- 銀行口座:入金・出金に使う口座
申し込みのときに、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶかを聞かれることがあります。NISA口座の外で取引したときに、税金の計算と支払いを金融機関が代わりにしてくれる口座なので、確定申告の手間を減らしたい人は「源泉徴収あり」を選んでおくと安心です。
ステップ3:口座が開くのを待つ
NISA口座は、金融機関が税務署に確認してから開設されます。そのため、申し込みから取引できるようになるまで、数日〜数週間ほどかかることがあります。金融機関によっては、税務署の確認が終わる前から取引を始められる場合もあります。
開設が完了すると、メールや郵送で知らせが届きます。ログインして、入金方法を確認しておきましょう。
ステップ4:買う商品を決める
はじめての人がよく選ぶのは、つみたて投資枠で買える投資信託です。つみたて投資枠の商品は、長期・積立・分散投資に向いていると国が定めた基準を満たしたものに限られているので、商品選びで大きく外れにくいのが特徴です。
商品を比べるときは、次の点を見ておきましょう。
- 何に投資しているか:日本の株、世界の株、債券など。投資先が広いほど分散が効きます
- 信託報酬(保有中のコスト):毎日少しずつ差し引かれる費用。長く持つほど差が大きくなります
- 純資産総額:その投資信託に集まっているお金の大きさ。極端に小さいものは避けたほうが無難です
投資信託の仕組みは10分でわかる投資信託、株のように売買できる投資信託については10分でわかるETFで解説しています。つみたて投資枠と成長投資枠の使い分けはこちらのコラムで説明しています。
ステップ5:金額と頻度を決めて、積立を設定する
商品を決めたら、毎月いくら積み立てるかを設定します。多くの金融機関で、毎月100円や1,000円などの少額から設定できます。
- 頻度:毎月が基本。毎週・毎日を選べる金融機関もあります
- 支払い方法:証券口座から、銀行口座からの引き落とし、クレジットカード(積立額は月10万円まで)など。カードによってはポイントがたまります
- ボーナス月の増額:設定できる金融機関もあります
設定が終われば、あとは自動で買い付けが続きます。値動きを毎日見る必要はありません。
いくらから始める?金額の決め方
金額に正解はありませんが、一般的には次の順番で考えるとわかりやすいです。
- 生活防衛資金を残す:急な出費や収入減に備えて、生活費の数か月分は預貯金で持っておく
- 近いうちに使うお金は投資にまわさない:数年以内に使う予定のお金は、値下がりしても困らない額だけにする
- 続けられる金額から始める:途中でやめないことのほうが大切。あとから増やすこともできます
よくある質問
Q. NISA口座の開設にお金はかかる? 多くの金融機関で、NISA口座の開設や管理の手数料は無料です。投資信託を持っているあいだは、信託報酬などのコストがかかります。
Q. 積立をあとから止めたり、金額を変えたりできる? できます。積立の停止・金額の変更・商品の変更は、ログインして設定を変えるだけでできるのが一般的です。
Q. 年の途中から始めても損はない? NISAの年間の投資枠は、使わなかった分を翌年に持ち越せません。ただし、無理に一度に使い切る必要はありません。自分に合った金額で始めることが大切です。
まとめ
- NISAは金融機関選び → 口座開設 → 積立設定の5ステップで始められる
- 口座は1人1つの金融機関だけ。株やETFも買いたいなら証券会社が向いている
- 申し込みには本人確認書類とマイナンバーがわかるものが必要。開設まで数日〜数週間かかることがある
- 金額は生活防衛資金を残したうえで、続けられる額から
取引したい商品や重視したいことから金融機関を探したいときは、証券会社マッチングを使ってみてください。