証券会社の選び方:初心者が比べたい5つのポイント
証券会社は「何を買いたいか」で選ぶのが基本です。そのうえで、手数料・積立の方法・アプリの使いやすさ・安全性を比べます。特にNISA口座は1人1つの金融機関でしか開けないので、最初の1社はしっかり比べて選びましょう。
まずは「何を買いたいか」をはっきりさせる
証券会社ごとに、取り扱っている商品はちがいます。最初に、自分が何を買いたいかを決めておくと、比べるポイントがしぼれます。
ポイント1:取り扱い商品
同じ「証券会社」でも、投資信託の本数や、米国株・債券・iDeCoの取り扱いには大きな差があります。
ポイント2:手数料
手数料は、長く続けるほど差が大きくなります。主に次の3つを確認しましょう。
- 株の売買手数料:大手ネット証券を中心に、国内株の売買手数料を無料にする会社が増えています
- 投資信託の購入時手数料:ネット証券では無料(ノーロード)の商品が多くなっています
- 米国株の手数料と為替手数料:米国株を買うときは、売買手数料に加えて、円をドルに替える手数料がかかることがあります
なお、投資信託を持っているあいだにかかる信託報酬は、証券会社ではなく商品ごとに決まっています。同じ商品なら、どの証券会社で買っても基本的に同じです。
ポイント3:積立の方法とポイント
投資信託を積み立てるなら、どうやって支払えるかも大切です。
- クレジットカード積立:カードで積み立てられる会社があります(積立額は月10万円まで)。カードの種類によって、ポイントがたまります
- ポイント投資:たまったポイントで投資信託や株を買える会社があります
- 積立の頻度と最低金額:毎月・毎週・毎日を選べるか、100円から積み立てられるか
ポイントの還元率は、会社やカードの種類、時期によって変わります。申し込む前に、各社の公式サイトで最新の条件を確認しましょう。
ポイント4:アプリとサイトの使いやすさ
毎日見るものではありませんが、使いにくいと続けるのがおっくうになります。
- 積立の設定や変更が、アプリで簡単にできるか
- 持っている商品の損益が、ひと目でわかるか
- わからないときに、チャットや電話で問い合わせられるか
多くの会社が、口座を開かなくてもアプリの画面紹介や操作ガイドを公開しています。
ポイント5:安全性
証券会社を選ぶうえで、最も大切なのが安全性です。
- 金融庁に登録された証券会社か:金融庁の「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認できます。登録のない業者は使わないようにしましょう
- 分別管理:証券会社は、お客さんから預かった株や投資信託、お金を、会社自身の財産と分けて管理することが法律で義務づけられています
- 投資者保護基金:万一、証券会社が破綻して、分別管理の不備などで預けた資産が返ってこない場合は、1人1,000万円まで補償される仕組みがあります
ポイント ここでいう補償は「証券会社が破綻したとき」のためのものです。株や投資信託の値下がりによる損失は補償されません。
ネット証券と対面証券のちがい
| ネット証券 | 対面証券 | |
|---|---|---|
| 手数料 | 安い傾向 | 高めの傾向 |
| 相談 | チャット・電話が中心 | 担当者に直接相談できる |
| 向いている人 | 自分で調べて選びたい人 | 対面で相談しながら決めたい人 |
どちらが良い・悪いではなく、自分に合うほうを選ぶことが大切です。対面で相談する場合も、すすめられた商品の手数料やリスクは、自分でも確認するようにしましょう。
NISA口座を開く前の注意点
- NISA口座は1人1つの金融機関だけです。変更はできますが、年の途中では変えられない場合があります
- 銀行のNISAでは、株やETFは買えません。投資信託だけで十分か、株も買いたいかを考えておきましょう
- 証券口座そのものは、複数の会社で開くこともできます。NISAはA社、米国株はB社、のように使い分ける人もいます
NISA口座の開き方は、NISAの始め方で手順を説明しています。
よくある質問
Q. 証券口座を開くのにお金はかかる? 多くの証券会社で、口座の開設や維持にお金はかかりません。取引のときに手数料がかかる場合があります。
Q. 証券会社が倒産したら、預けた株や投資信託はなくなる? 証券会社には分別管理が義務づけられているため、預けた資産は基本的に返還されます。返還されない場合も、投資者保護基金により1人1,000万円まで補償されます。
Q. 口座はいくつ開いてもいい? 証券口座はいくつでも開けます。ただし、NISA口座は1人1つの金融機関だけです。
まとめ
- 証券会社は**「何を買いたいか」で選ぶ**のが基本
- 比べるのは取り扱い商品・手数料・積立の方法・使いやすさ・安全性の5つ
- 安全性は金融庁の登録を必ず確認。分別管理と投資者保護基金のしくみがある
- NISA口座は1人1つ。最初の1社はよく比べて選ぶ
条件に合う証券会社を探すときは、取引したい商品と重視したいことを選ぶだけの証券会社マッチングを使ってみてください。